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久しぶりの記事には、恋の話でも。
すっかりこちらのブログの更新をお休みしてしまいました。気づけば2009年12月も、もう間もなく終わろうとしています。夏にマレチさんの記事をご紹介してから3ケ月も経っていたんですね。こうしてこちらに文章を書いていますと、まるで浦島太郎になったような気がします。

今年の振り返りは別にするとして、久しぶりの記事投稿は私の過去の恋話でもしてみようかと思います。恋とはまるで縁遠い生活を送っている日々ですが(笑)、たまにはこうした話題もいいかなと思います…


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高校2年のとき、バイト先の悪いお兄さんに恋をしました。恋愛に免疫のなかったころでしたから、すっかりお兄さんの手の内でコロコロと転がっていたような状態。今となっては、それが本当の恋だったかどうかも実は怪しいのですが(甘い言葉の上手なお兄さんでしたからねー)若いこともあって、気持ちのいいくらい全力で恋してた気がします。

そんなある日の学校帰りのこと。私は工業デザインの学校の生徒でしたので、画材などを物色して帰るのが日課のようになっていました。その日は、画材道具を売っているビルの中にあるセンスの良い雑貨屋さんにとてもステキなマフラーがあるのを見つけたのです。やさしい風合い、大人っぽいトーンの色調、一目見て虜になってしまいました。そして恋する乙女は『これを彼にクリスマスに贈りたい…』と健気に思ったりするんです。ですが現実はキビシイもので、そっとめくった値札はバイト学生にはビックリするような値段。1ケ月分のバイト代が消えてなくなってしまう値段だったと思います。私は何度もお店の中をグルグル徘徊し、結局はあきらめてお店を出ました。しかしです。それでも全力で恋する乙女はエスカレーターを降りながらも彼の首に巻かれたステキなマフラーを夢見るわけです(・・・ああ、自分で書いていて切ないヤツだと思えてきた:笑)。そうすると、もういてもたってもいられない。エスカレーターを降りるのももどかしく、途中からダダッと駈けおりるようにしてエスカレーターを降りると、ダッシュで先ほどの雑貨店に駆け込みました。もう迷いはありませんでした。気づくと私は汗をうっすら額に浮かべながら店員さんに笑顔でお願いしていたのです。「コレ、プレゼントにしたいんです!」


でも、恋は儚いのが常ですね。そのお兄さんが同じバイト先の女の子にもアプローチしているのを知って、あえなく失恋したのでした。まあ、彼女とはバイト仲間でしたから、後に「あのお兄さんはヒドイヤツだ!」との意見で一致し、互いにお兄さんとは縁を切り、女の友情に熱く目覚めたのでしたけれども(笑)。ま、幼い恋でした。

クリスマスプレゼントにと買った例のマフラーはお兄さんの元には行かず、今も私の愛用品として毎年活躍しています。幸か不幸か良い質のものを買ったので、ぜんぜん傷まないんですよね。使えば使うほどにいい味が出て、しかもあったかいので、どうしても手放す気がしなくて。ですから、毎年冬になると悪いお兄さんを思い出してふと恋をしていたころの幼い自分を思い出したりしちゃうんです。きっと今ではあのお兄さんも良いパパにでもなってどこかにいるんだろうなあと思います。昔、ステキなマフラーを受け取り損ねたことなんてちっとも知らないで。

恋って、こんな感じでいつもいつも、切なく溶けない雪のように静かに思い出の中に残っていくように感じます。ふれるとちょっと、指先が凍えそうな感触だけを残してね。


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【プロフィール】

2003年/
・フィルムアート社編集長津田博史氏が講師を務めるアートリテラシー講座を受講
2005年/
・15回日本ダンス評論賞にて第1席
2006年/
・現代アート、演劇、ダンスなどについての評論活動スタート
2007年/
・ATL発足。
アーティストのPR支援、「レビュアーのためのワークショップ」を企画・運営
2008年/
・コミュニティFMラジオSAN-Qにてアートに関する番組をスタート(Art Life for SAN-Q)
・アーティストのマネジメント+公演の実施(psycho-lot+ 長野県松本市・10月)
・身体表現誌CORPUS編集員に就任
・webマガジン 名古屋アートライフ編集員就任
2009年/
・ブログ『理由/Re:you』開設

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