音楽が人生に力を与えてくれる存在なのだと、折にふれて感じさせられます。私は小さいころから音痴で音楽にはあまり関心を持たずに大人になりましたから、日頃はあまりそんなことは考えたり感じたりしないで過ごしています。けれども、ふと辛くなったり苦境に立たされた時に耳にした音楽に涙を流し、その涙と入れ替わるように生きる力をもらうことがあります。

あなたにも、そんな経験はありませんか？


◆いきものがたり　YELL　（http://musicmovie.blog48.fc2.com/blog-entry-6397.html）


　

基本的に腹は据わった方だと思う私ですが（苦笑）、その都度小さく揺れながら生きていると感じています。「出るところに出れば、やるしかない。」と思えるたくましさが目を覚ますまでは、動揺やキンチョウや不安に苛まれたりしています。昨年の10月、企画しているイベントの当日の朝のことでした。そんなことで、異常なキンチョウだった私は、このままではまともに動けないと感じる状態にありました。ドキドキして、ちっとも思考がまとまらないのです。常宿のビジネスホテルの1室、持ち込んだパソコンの画面をふと見ると、いきものがかりのYELLという曲のタイトルが目にとまりました。「YELL」ということばは、そのとき弱音を吐けない主催者である自分自身が実はもっともほしかったものでした。

パソコンのあまり質の良くない音質ではありましたが、その曲を耳にした瞬間から涙がこぼれました。美しく澄んだピアノの独奏ではじまるその曲は、これから新たな旅立ちに向けてひとり飛翔する人が描かれているように感じられました。ポロポロ涙をこぼしながら、不安やキンチョウを一心に洗い流している私がそこにはいました。音楽に救われ、勇気と力をもらった瞬間だったのですね。


この曲は2009年のレコード大賞では優秀作品賞も受賞しています。自分の大好きな曲が、多くの人にも愛されているのはとてもうれしいことです。普段はマニアックな嗜好性を発揮していますから（笑）、たまにはポピュラーなところで好みが一致するのも何だかホッとしたりして。。


２０１０年には、どんな音楽と出会えるのかな。それもまた、楽しみです。


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