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あなたに聞いてほしいこと、あなたから聞いてみたいこと。
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Re;you 合言葉は <夏はネパール冬はバリ> /大町水物語代表・堀堅一さん
長野県・大町市で『大町水物語』の代表をなさっておられる堀堅一さん。いつお目にかかっても思わず伝染してしまう、ステキな笑顔が魅力的です。次々と生まれてくるユニークで核心を突いた企画の数々は大町市をどんどん元気にしていくようです。また、堀さんは穏やかなお人柄だけでなく、鋭く社会を見通す批評精神も持っておられるように感じます。『大町水物語』は、そんな堀さんが大町市にある2つの水源に、昔から言い伝えとして残っていたエピソードを「物語」としてまとめ、訪れ人や町の人に愛される水源として生まれ変わらせたきっかけになっている活動の軸。私も昨年の夏、2つの水源のお水を飲み比べましたが、とても「美味しい」お水でした。
このブログマガジンでは、堀さんの視点を通した大町市の魅力や鋭い社会への想いをお書きいただこうと考えております。第1回目の今回は、『大町水物語』をはじめたRe:you。

-あなたに聞いてほしいこと、あなたから聞いてみたいこと…人はきっとそれを持っている。-

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<大町の春/辛い作業だった“お菜洗い”をイベントに/雄大な眺め> 

 
本当のことってつまらないものですよね。ある程度ウソってのが調味料になるんですが…実はこれも嘘なんですよ。綾小路きみまろさんは、年をとったお嬢さんたちに本当のことを言いまくって大変受けていますよね。実際に口に出して言いにくい事ってのは人の不幸と同じで蜜の味なんですよね。ですが、これからお話しすることは本当につまらないと思いますよ。なぜかって言われても困っちゃんだよね。だって本当のことだから。
 
若いころから日本人でいる事の危うさとか、物足りなさから私なりの夢として座右の銘がありました。私の父母は早くに亡くなったので、これからは誰も頼らずに生きていくしか無いんだと思ったんですよ。誰も頼れないのだったら地球人として生きていこう。そこで出した答えが「夏はネパール、冬はバリ」こんなことをいつも考えながら生きてきたんです。いいですよ~。暑い夏は涼しいネパールで過ごし、寒い冬は暖かなバリで暮らす。物価はすごく安いですしね。このぐらいの夢なら、わたしは必ず実現するんだ。よっしゃー、50歳でにっぽん脱出だ~。絶対に、50歳でこの夢を実現するんだ。と自分に言い聞かせてきたにもかかわらず、妻のたっての願いからこの妻の両親を引き取り、新しい生活をしなければならなくなったんです。
そして、夢はガラガラと崩れおちていったのです。

「夏はネパール、冬はバリ」こんな大町市みたいな所はどうせ出ていく土地なんだからと、春の桜の花も目では見ていても心が見ていないんです。夏の蝉の鳴き声も耳では聞いていても心は聞いていないんです。その時です。こんな私が、同居した妻の両親が長生きすることを望んでいないんじゃないかな?と思った瞬間に眼がさめたのです。私が55歳の春の出来事でした。この妻の両親や私の孫たちも、今をこの土地で生きているんです。信州の大町市に住んでそれぞれの夢を持ちながらも現実のしがらみに縛られながら今を生きている。年寄りを残してここを去ることが出来ない以上、それならこの私の周りを「夏はネパール、冬はバリ」にしよう…と思ったのがre;youでした。

この土地が本当に故郷と言っていいのか、私の本籍が四国の香川県だと知ったのが高校入学の時。そのときからいつでも冷めた目でこの土地を見続けてたのです。いつでも<自分はよそものなんだ>という逃げ道を作りながらその結果が「夏はネパール、冬はバリ」だったのかもしれません。・・・・・
いくら座右の銘だとか夢だのとかカッコつけても結局はこの言葉の中に逃げ込んでいたんじゃないか。結局は、ここに逃亡者と言う恥ずかしい自分がいたのです。

そんな時、2007年の春の市会議員選挙がありました。知り合いの二條君から「わたし選挙に出ます。」といきなり告げられたのです。そして、手渡された紙に<大町物語>の言葉が記されていたのです。「この物語の話を聞きたいな~」と言ったところ「それをこれから作ります」おっと、これからかい。その時です。何かが頭の中に引っかかったんですよ。
 
若い頃仲間と酒を飲みながら商店街の何さんの家はまた女の子が産まれたんだって。「おい、5人目だぜ」別の家も女の子が3人続いたんだけれどもう1回挑戦するのかな~。そうはいっても東側だけどうしてこんなに女の子が沢山産まれるんだろうか。そういえば逆に西側は男が多いよな~。そうだ。これは東と西で飲み水が違うからじゃないか。って話したことを思い出しながら物語を書いたことがきっかけでした。現実に東側の住民は里山の居谷里の湧水を、西側の住民は北アルプスの上白沢の湧水を飲んでいるんです。

私たちの住む世の中は所詮女と男。それ以上でもそれ以下でもないんです。単純だからこそ女と男の幸せを願う。その気持ちは永遠の希望なのです。よね?そんなところから大町水物語の<女清水と男清水>のお話が誕生したんです。
だとしたら、この二つの水を合わせることで縁結びになるし、いったん混ぜてしまったらノーベル賞学者でも絶対に元の水に分ける事が出来ない訳だから、夫婦円満の願いを込めて、その水飲み場を作ろう。この話の周りに多くの人や思いがたくさん集まって、徐々にその形が出来上がったのが現実です。大町水物語を書きあげてから、さまざまな事を調べていくとかつての大町市の商店街の道の真ん中に川が流れていたことやその川の水源もやはり西と東の水が合わさっていたことや、さまざまなことが分かってきたのです。

女清水の水質硬度が13度で男清水の水質硬度が15度だったり、この物語の内容が何かに導かれるかのように全てが裏付けられていったのです。これが逆の硬度だったりしたら男女が逆転してシャレにもならないですよね。 そんなこんなで話がひろまってくると大町市内の酒蔵さんが二つの水の特徴を出したお酒のセットを発売してくれました。その名も<女清水>と<男清水>の720ml×2本セットで¥3390円です。この値段は三三九度のごろ合わせなんですけれどね。このお酒を差し上げた方からお礼の電話がありました。「美味しいお水を頂いてありがとうございます。」ですと。

たくさんの人たちとの出会いやたくさんの協力に感謝しながらもこの大町水物語で私の使命は終わる訳ではありません。この大町市を私にとっての<夏はネパール、冬はバリ>にしなければならないのですから、道は遠いですよね。

■大町市に来ると300冊以上の本がタダなんです。家庭で捨てられる運命の本たちをもらってきて小さな段ボールに入れて貸出無料で運営しているのが街中図書館ですが始めてから1年で22店舗になりました。駅前から北へ商店街の皆さんが管理してくれているんです。
              
■祭囃子の練習をするなら、どうせだからみんなに見てもらおう。と市内のお店の中で始めたのがお囃子道場です。祭りの日でもないのに夏の夜の風にのって生演奏のお囃子が聞こえてくるなんて素敵な街だと思いませんか?7月の半ばころからやっていますよ。お酒がすすむんだな~。

■ アーケードの起点から何百メートルあるかを看板にして、あちこちの柱に付けたのが街中散歩道です。雨でも雪でも散歩が可能になり、なおかつ自分の歩く距離が計算できるようになりました。

■冷たい水で洗うので、みんなが嫌がる(特に女性)野沢菜のお菜洗いを、楽しいイベントにしました。観光客の皆さんに大うけです。

■12軒がそれぞれの家の味付けで漬けた野沢菜をふるまって市民の方たちからその味について総評を頂いたのが<野沢菜漬け味めぐり>です。
一般家庭の主婦の方々が大きな自信を取り戻しました。

■ これからやる事は、現代の地図に江戸時代の地名、道路、水路を記入して江戸町歩き地図を作ります。この大町には平安時代からの歴史があります。この地図を手に歩く人たちは、古い建物や細い小路やコンクリートの水路を見る目さえ変わってゆくのです。この土地を未来のために起こした先人たちの思いがきっと未来の子供たちに伝わるはずと信じます。

さ~どんどんやりますよ。
大町市を「夏はネパール、冬はバリ」にする作戦ですよ。
岡目八目大歓迎。是非大町市に来ていただいて皆さんの目で応援して下さい。楽しいアイデアならいつでも大歓迎ですぞ~。大町市は黒部ダムだけじゃないんですよ。いらっしゃい、いらっしゃい。Re;youなどなくても、いーからいーから、さ~いらっしゃい。
大町は天国に一番近い街だから、水が美味しい。水が良ければ野菜が美味しい。空気が良ければ人が優しい。
さ~いらっしゃい、いらっしゃい。みんなでいらっしゃい。

Re;youに背中を押されて。

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<銘酒・男清水と女清水>      <街中図書館の様子>



【ゲストライタープロフィール】 堀 堅一

5歳より大町市に居住。東京にて約10年間金融業に勤務。
その後大町市にて土木建築資材販売会社に勤務。営業課長56歳

好きな言葉  夏はネパール、冬はバリ

2007年より活動開始

 2007.3月    大町水物語を発表する。 
         親戚のお爺さんから聞き覚えた話を文章に起こす。
 2007.4月    女清水、男清水の日本酒発売にむけて、市野屋商店さんと
         2008年の1月の販売開始で合意。
 2007.6月    大町水物語の会が6名で結成される。
    7月   長野県北安曇郡地方事務所の商工観光建築課と
         大町市商工労政課のご協力により                       
         水飲み場の地図が入ったチラシを作成。
         JR大町駅、大町温泉郷などに配布。
    7月      アーケード散歩道の看板を作成して設置。
    8月   水の聞き比べで成功者には水の宣伝員の認定書を
                    市長より手渡し。
 2007.9月  黒部ビューホテルで日替わりの女清水コーヒー、
         男清水コーヒーが販売され、好評を博す。      
          現在3ホテル
 2008.2月    女清水、男清水の新酒セット発売される。
 2008.6月    街中図書館(ダンボール図書館)が始まる。
         10店舗でスタート、現在では23店舗に。
 2008.7.19.20 7月28日からの本祭りまえの舞台囃子の練習を
           町なかで“お囃子道場”を主催。

今後の予定 
2009.1月野沢菜漬けめぐりを企画。4月雪形まつりの市民劇の発表、5月 おじいさん、おばあさんのおもしろいお話の募集。

 

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プロフィール

HN:
Kei-Ka
性別:
非公開
趣味:
アート鑑賞・旅
自己紹介:
【プロフィール】

2003年/
・フィルムアート社編集長津田博史氏が講師を務めるアートリテラシー講座を受講
2005年/
・15回日本ダンス評論賞にて第1席
2006年/
・現代アート、演劇、ダンスなどについての評論活動スタート
2007年/
・ATL発足。
アーティストのPR支援、「レビュアーのためのワークショップ」を企画・運営
2008年/
・コミュニティFMラジオSAN-Qにてアートに関する番組をスタート(Art Life for SAN-Q)
・アーティストのマネジメント+公演の実施(psycho-lot+ 長野県松本市・10月)
・身体表現誌CORPUS編集員に就任
・webマガジン 名古屋アートライフ編集員就任
2009年/
・ブログ『理由/Re:you』開設

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